先日 東京都写真美術館へ行ったときに置いてあったパンフレットをパラパラみていたら気になる展示をみつけました。IZU PHOTO MUSEUMでやっている「増山たづ子:すべて写真になる日まで」という展示です。
私は増山たづ子さんという方を私は存じ上げなかったのですが、どの様な方か説明すると、増山たづ子さんがちょうど60歳の時に住んでいる山村のダム計画が立ち上がり、ダムの下に村が沈む前にせめて故郷の村をすみずみまで撮影しようと思い立ちピッカリコニカ(カメラ)を手に取り撮影して歩いたそうです。そしてそれから88歳で亡くなるまで約10万カットにも及ぶネガフィルムを残されたそうです。
私が注目したのは、増山たづ子さんの写真は何かを表現するためというよりは、明確な意思のもと記録された写真であるという点です。私も写真を撮る動機が、明確な意思・テーマはないものの何かを表現するというよりは記録するという感覚に近いので、大変興味深いです。
生憎、展示は近い様で遠い伊豆の美術館でやっているため行けるか分からないのですが、展示期間は2014年3月2日までと少し時間がある様なのでチャンスがあればみに行きたいと考えています。